【映画】“CLIMAX 感想” ダンサーは踊りながら堕ちて行く……
イヤホンで音楽聴くと耳の中、かゆくなりがち
どうも、あすとろでございます。
せっかく文字数気にせず自分の好きな事を書ける場ってことで映画の感想も書いていこうと思います〜
で、「初めて感想を書き綴る映画何にしようかな…」って考えてた訳です。
そしたら…あるじゃないですか!今月公開したどヤバイ映画が!
しかも個人的に今年の映画トップ3に入るくらい最高でお気に入りの映画なので丁度いいかなと笑
って事でちょいとレビューします!
CLIMAX(クライマックス)
監督:ギャスパーノエ
脚本:ギャスパーノエ
制作:エドワール・ヴァイル
リシャール・グランピエール
ブラヒム・シウア
出演:ソフィア・ブテラ
キディ・スマイル
ローマン・ギレルミック
ソウヘイラ・ヤケブ
クロード・ガジャン・マウル
ジゼル・パーマー
テイラー・カッスル
テア・カーラ・ショット
【ストーリー】
1996年のある夜、人里離れた建物に集まった22人のダンサーたち。有名振付家の呼びかけで選ばれた彼らは、アメリカ公演のための最終リハーサルをおこなっていた。激しいリハーサルを終えて、ダンサーたちの打ち上げパーティがスタートする。大きなボールに注がれたサングリアを浴びるように飲みながら、爆音で流れる音楽に身をゆだねるダンサーたち。しかし、サングリアに何者かが混入したLSDの効果により、ダンサーたちは次第にトランス状態へと堕ちていく。
というもの。
実はギャスパーノエ作品初体験がクライマックスだったんですが、びっくりするくらい世界観に入りやすくノッて堕ちていったなって感じでしたw
でもおかげでエンターザボイドとかアレックスに興味持ちました。
という事で感想ですが、
め ち ゃ く ち ゃ お も し ろ い ! ! !
R18って事でちょっと身構えてたんですよ、(最後に観たR18指定の映画がハウスジャックビルトだったので)でもその身構えをスルりと抜けて脳と心に訴えてくるこの映画、ヤバイ。
直接的なグロやゴア描写がある訳でもない、性描写だらけでもないのにここまで恐ろしく描けるのだなぁと感服しましたね……
良い点と悪い点を言おうと思ったんですけどある意味、この映画が嫌いな人からしたら好きな人の良い点が悪い点なので思ったままの事を書きます()
なるべくネタバレ無しで書きたいと思います。
1,圧倒的なダンスシーン
最初30分くらいのダンスシーンを観るだけでも1,900円払う価値ありますよこれ笑
セルヴァ役のソフィア・ブテラ以外演技経験無しのプロダンサーというもの。
しかも元々はソフィア・ブテラもダンサーから女優になったのでキャスト全員ダンスに長けているようなものです、2日間丸々かけて撮影した冒頭のダンスシーンは本当に凄いです。
隅々まで見渡せないのが本当に残念に思えるくらい凄いです。
ほぼ演者がダンサーですが演技的には申し分無いです、というか“ダンサーの打ち上げってこんな感じなのかな”というくらい良くも悪くも生々しい演技が見れたのと、ある種ダンスがメインなので踊りが本業の人がやるからこそ違和感なくしっかり表現していたので演技面では心配しなくても全然問題ないです!
興味あるけど足を伸ばさないと上映劇場が無い方、「DVDで良いかな」って思ってる人は音響、映像共に整備されてる映画館で観て欲しい……!
2,完璧な音楽チョイス
ダンスシーンやトランスシーンに華を添えてるのは間違いなく音楽でした。
というかこの映画の凄みの後押しは音楽がしてくれていたと改めて感じます。
予告編からも流れていたセローンの“Supernature”や打ち上げ開始と同時に鳴り響くパトリック・ヘルナンデスの“Born to Be Alive”、ダンスバトル中?のキディ・スマイルの“Dickmatized”などダンス中の音楽はとことん盛り上げて、トランスに入った後はトーマ・バンガルテルの“Sangria”やダフトパンクの“Rollin’ & Scratchin”などでとことんトリップさせる。
音楽好きな自分としては目も耳も幸せでした……
3,観客も無事では帰さない映像
まず映画はエンドロールから始まります。
“他の作品でもそういうのはある”とは聞いてましたが、「これか…」となりましたね笑
そしてインタビューシーンからのダンスシーン、
そこから長回しの打ち上げシーンへと移るんですがカット数が本当に少ない、多分片手で収まる程度じゃないかなと思います。
そしてトランスし始めてからの「これでもか!」と言わんばかりの傾き、
以前見たレビューに“撮り方が雑”みたいな感想を見たんですが、苦手な人はとことん苦手だと思うんですけどそこがトランス状態を上手く表せてると感じました…!
ましてやノーカットで映像が続くのでより“自分がトランスしている”って感覚になりやすい最高の手法だと思いました。
(あと自分は渋谷観た際にサングリア風ソーダという物があったのでそれを飲みながら観てたら「この中にLSD入ってるんじゃないか…?」的な思考になったのでこれも擬似トランスできた要因だと思ってますw)
あとは、とある理由で室内の電気がショートして非常用の赤い電気に変わるんですけどその室内がとにかく暗い!赤で絶妙な怖さを表現!響く阿鼻叫喚!地獄!って感じで素晴らしかったです笑
全員堕ちるとこまで堕ちた時に切り替わる照明もタイミングバッチリで、“あえて”鮮明に映さないで声だけ聞こえるみたいな状態にする事で地獄を視覚だけじゃなく肌で感じれました!
↓イメージこんな感じ↓
という事で長文でたらたらと書いた感想でしたが、どうでしたでしたか?(映画の良さ伝わったかな…)
総括としまして、
・音楽、映像、光全てが完璧に揃ってる映画!
・前半のダンスシーンだけでも観る価値有り!
・怖いもの見たさ、気になってるけど…って人は観て損は無し!是非観て!
という感じでございます
また他の映画とか観たらレビュー書くかも
という事でまたいつかのレビューでお会いしましょう……
オマケ
最近有名人が薬物騒ぎで逮捕されてる中、CLIMAXの公式Twitterが下記のように呟いてて声出して笑っちゃいましたw
個人的にここ最近の宣伝の仕方の中で1番好きですww