あすとろのぼやき場

映画の考察やらなんやらを書きまとめます

「過去の清算」というメッセージを感じさせる3つの映画のお話

ホラーとスリラーの区別が未だによくわかりません。

どうも、あすとろです。

 

先日「透明人間」を観まして中々見応えのある作品だったのですが、色々考えるうちに「あれ?これってあの映画たちと根本は一緒なんじゃないか?」と思ったんです。

なので個人的解釈を交えつつ、3つの映画について語ろうかなと思います。

 

※注意※

本内容は3作品の映画の結末に関するネタバレを”大いに”含みます。

これから鑑賞予定のある方、ネタバレをご覧になりたくない方は各作品鑑賞後にご覧になるのを”強く”オススメいたします。

 

 

ということで参りましょう。

 

同じメッセージを持つと感じた映画は、

・ミッドサマー

・ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷

・透明人間

の3つです。

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「え?内容も設定も世界観も全然違くない?」と感じた方、

まあ、そうなんです笑

監督も製作会社もクライマックスへの過程もほとんどが違う作品達ですがこの3つの作品に通じるテーマ、それは題名にもある「過去の清算」だと感じました。

 

初手でネタバレ警告してるんでガンガンクライマックスについて言及していきます()

 

まずはミッドサマー

恋人クリスチャンと破局寸前の中訪れたホルガの夏至祭、最終的にダニーはメイクイーンに選ばれた後にクリスチャンがホルガの女性とせっせと”おせっせ”してるのを知り深く傷心し9人の生贄の9人目としてクリスチャンを指名し、彼を燃やして満面の笑みを浮べて終了というクライマックス。

 

次にホーンテッド

ハロウィンの日に大学の友人たちと行った殺人鬼達が作ったお化け屋敷でどうにか生き延びたハーパーとネイサン、そして返り討ちを潜り抜けた殺人鬼クラウンがハーパーの家に向かうもほぼお化け屋敷と同じトラップをクラウンに食らわせ動けなくなったところをハーパーがショットガンで最後に残った殺人鬼の頭を打ち抜いて終了というクライマックス。

 

最後に透明人間

危害を加えてくる透明化したDV夫から逃げ夫の家から透明化できるスーツを見つけ、実際に透明化し危害を加えてきた犯人を倒し監禁されていた夫も見つかりすべてが無事一件落着したがDV夫と透明人間からの危害で完全にPTSDになってしまった彼女は夫を殺すも透明化のスーツを着ていたため自宅の監視カメラには自殺したようにしか映っていなかった。

そして透明化スーツなどを入れた荷物と愛犬をつれ家を後にし、最後に不吉な笑みをして終わります。

 

一通りクライマックスのあらすじを書きましたが3作品ご覧になった方や、あらすじを観てある程度分かった方はなんとなく理解された方がいらっしゃるかもしれません。

一貫して共通するのは「狂気が伝染し自ら手を下したことにより、過去を清算した」ということなんです。

 

ミッドサマーのダニーは家族を失い、完全に不安定な精神状態だったのが”ホルガ”という家族、コミニュティに受け入れられ自分の居るべき場所を見つけた彼女は最低の彼氏を「儀式の生贄」という建前で選定して決別し、ダニーの忌々しい過去は「儀式」で物理的にも概念的にも燃やして清算したと受け取れます。

ホーンテッドのハーパーには実は執拗にストーキングし不都合になると嫌がらせをしてくる彼氏と付き合っています、そしてお化け屋敷で殺されそうになりどうにかしてストーカー彼氏に助けを求めますがそんな彼氏もお化け屋敷到着後ものの5分で殺人鬼に殺されてしまいます。

この時点で図らずしも忌々しい過去(彼氏)と決別できているんですが、お化け屋敷で受けた恐怖を今度は殺人鬼側にそっくりそのままの恐怖でカウンターとして喰らわし嫌がらせ彼氏と殺人鬼お化け屋敷の2つの過去の恐怖と決別しています。

最後に透明人間のセシリアは実は透明人間の正体は夫エイドリアンの兄だったことが判明、精神病院の監視カメラに犯行の一部始終と目撃者が多数いたためセシリアの容疑が晴れたものの「夫の兄に襲わせたのも全部夫の計画に違いない」と完全に疑心暗鬼になてしまい生きていた夫と再会し食事をするも、もう一着あった透明化スーツを着てエイドリアンを自殺に見せかけ殺すことで事件的にも、自分のトラウマ的にも過去と決別するという風に捉えれます。

 

その上元は引っ込み思案で本心は嫌でも素直に「別れよう」と言えなかったり、周りの意見に流されるままだったりと所謂、気弱な性格だったが最終的に”本当の自分”が目覚める誕生譚的なメッセージもはらんでいると思います。

 

物凄いざっくりと感じた事を踏まえた考察と解釈を書き綴りましたがどうでしたでしょうか?

伝わってるかなぁ…()

実はテーマや内容が違う作品でも大本の幹は同じ、に感じるよっていうお話でした。

雑な終わりですがまたどこかでお会いいたしましょう……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オマケ

私自身、何度か女性とお付き合いさせていただいたことがあるのですが割とヤベータイプの女性(浮気される/常にキレてる/交際したけど実は嫌いで嘘ついて付き合ってたetc...)としか交際したことがないのでミッドサマーのDC版を観たときはもはや感動してました…

いや、このオマケの方がヤベーな・・・