「過去の清算」というメッセージを感じさせる3つの映画のお話
ホラーとスリラーの区別が未だによくわかりません。
どうも、あすとろです。
先日「透明人間」を観まして中々見応えのある作品だったのですが、色々考えるうちに「あれ?これってあの映画たちと根本は一緒なんじゃないか?」と思ったんです。
なので個人的解釈を交えつつ、3つの映画について語ろうかなと思います。
※注意※
本内容は3作品の映画の結末に関するネタバレを”大いに”含みます。
これから鑑賞予定のある方、ネタバレをご覧になりたくない方は各作品鑑賞後にご覧になるのを”強く”オススメいたします。
ということで参りましょう。
同じメッセージを持つと感じた映画は、
・ミッドサマー
・ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷
・透明人間
の3つです。
「え?内容も設定も世界観も全然違くない?」と感じた方、
まあ、そうなんです笑
監督も製作会社もクライマックスへの過程もほとんどが違う作品達ですがこの3つの作品に通じるテーマ、それは題名にもある「過去の清算」だと感じました。
初手でネタバレ警告してるんでガンガンクライマックスについて言及していきます()
まずはミッドサマー
恋人クリスチャンと破局寸前の中訪れたホルガの夏至祭、最終的にダニーはメイクイーンに選ばれた後にクリスチャンがホルガの女性とせっせと”おせっせ”してるのを知り深く傷心し9人の生贄の9人目としてクリスチャンを指名し、彼を燃やして満面の笑みを浮べて終了というクライマックス。
次にホーンテッド
ハロウィンの日に大学の友人たちと行った殺人鬼達が作ったお化け屋敷でどうにか生き延びたハーパーとネイサン、そして返り討ちを潜り抜けた殺人鬼クラウンがハーパーの家に向かうもほぼお化け屋敷と同じトラップをクラウンに食らわせ動けなくなったところをハーパーがショットガンで最後に残った殺人鬼の頭を打ち抜いて終了というクライマックス。
最後に透明人間
危害を加えてくる透明化したDV夫から逃げ夫の家から透明化できるスーツを見つけ、実際に透明化し危害を加えてきた犯人を倒し監禁されていた夫も見つかりすべてが無事一件落着したがDV夫と透明人間からの危害で完全にPTSDになってしまった彼女は夫を殺すも透明化のスーツを着ていたため自宅の監視カメラには自殺したようにしか映っていなかった。
そして透明化スーツなどを入れた荷物と愛犬をつれ家を後にし、最後に不吉な笑みをして終わります。
一通りクライマックスのあらすじを書きましたが3作品ご覧になった方や、あらすじを観てある程度分かった方はなんとなく理解された方がいらっしゃるかもしれません。
一貫して共通するのは「狂気が伝染し自ら手を下したことにより、過去を清算した」ということなんです。
ミッドサマーのダニーは家族を失い、完全に不安定な精神状態だったのが”ホルガ”という家族、コミニュティに受け入れられ自分の居るべき場所を見つけた彼女は最低の彼氏を「儀式の生贄」という建前で選定して決別し、ダニーの忌々しい過去は「儀式」で物理的にも概念的にも燃やして清算したと受け取れます。
ホーンテッドのハーパーには実は執拗にストーキングし不都合になると嫌がらせをしてくる彼氏と付き合っています、そしてお化け屋敷で殺されそうになりどうにかしてストーカー彼氏に助けを求めますがそんな彼氏もお化け屋敷到着後ものの5分で殺人鬼に殺されてしまいます。
この時点で図らずしも忌々しい過去(彼氏)と決別できているんですが、お化け屋敷で受けた恐怖を今度は殺人鬼側にそっくりそのままの恐怖でカウンターとして喰らわし嫌がらせ彼氏と殺人鬼お化け屋敷の2つの過去の恐怖と決別しています。
最後に透明人間のセシリアは実は透明人間の正体は夫エイドリアンの兄だったことが判明、精神病院の監視カメラに犯行の一部始終と目撃者が多数いたためセシリアの容疑が晴れたものの「夫の兄に襲わせたのも全部夫の計画に違いない」と完全に疑心暗鬼になてしまい生きていた夫と再会し食事をするも、もう一着あった透明化スーツを着てエイドリアンを自殺に見せかけ殺すことで事件的にも、自分のトラウマ的にも過去と決別するという風に捉えれます。
その上元は引っ込み思案で本心は嫌でも素直に「別れよう」と言えなかったり、周りの意見に流されるままだったりと所謂、気弱な性格だったが最終的に”本当の自分”が目覚める誕生譚的なメッセージもはらんでいると思います。
物凄いざっくりと感じた事を踏まえた考察と解釈を書き綴りましたがどうでしたでしょうか?
伝わってるかなぁ…()
実はテーマや内容が違う作品でも大本の幹は同じ、に感じるよっていうお話でした。
雑な終わりですがまたどこかでお会いいたしましょう……
オマケ
私自身、何度か女性とお付き合いさせていただいたことがあるのですが割とヤベータイプの女性(浮気される/常にキレてる/交際したけど実は嫌いで嘘ついて付き合ってたetc...)としか交際したことがないのでミッドサマーのDC版を観たときはもはや感動してました…
いや、このオマケの方がヤベーな・・・
俳優、タレントの吹替ってどう思います? -永遠の論争-
俳優さんが吹替をやるのは叩かれる風潮あるけど、声優さんが演技をするのはめちゃくちゃ寛容
どうも、あすとろでございます。
久々にはてなブログの方を更新します()
何となく年内に観た映画のランキングを精査してたらふと思いまして、
「芸能人の吹替って実際どこまでセーフなの?」
と、感じた訳です。
個人的には吹替推奨派でして、あまりにも吹替監修した人がトチ狂ってなければその海外の俳優さんのイメージ通りの声を声優さんが当ててくださってます。(例えばジェイソンステイサムは山路さんだったり、ロック様は小山力也さんだったりと)
だからこそ聞きやすく、話も入ってきやすいですしアクションだったり映像に集中しやすくて吹替が好きですし、推奨してます。
ですが芸能界の圧力によりプロの声優さんではなく、芸能人の方が数多の吹替声優として起用された事があるのです。
人によっては「お!声優顔負けやんか!」という場合もありますが、殆どの場合「ほらやっぱダメやん……」というのが多いです。
(吹替推奨でもそこは否めない)
という事で今回は、
【超個人的!タレント吹替許せる、許せない作品】
をまとめて行こうかなと思います。
(※基本的に本業が声優ではない人を対象に判断しています)
という事で、まずは許せる作品から
【許せる】
・ゾンビランド・ダブルタップ
パート1から声優さんがガラッと変わりましたが、
小山力也さん、中村悠一さん、本田貴子さんなどがメインを務めています。
その中でリトルロックの声優を当てたのが“カメラを止めるな”で有名な秋山ゆずきさん。
そして生存者であるマディソンを安達祐実さんが演じています。
リトルロックの場合、あまり出番が多くないのと秋山さんが舞台女優出身なのでお腹から声を出したりと「声の出し方」みたいなのはしっかりしていると感じました。
またマディソンの場合、貫いたおバカ加減の声を安達さんは上手く出せていたなと思いました、最後まで誰が声を当てていたか分からないくらい合ってはいました。(少し違和感みたいなのは感じましたが…)
いわゆる“チョイ役での出演”というもの。
スーパーコンボでは空港職員役で宮川大輔さんが吹替をしました。
ぶっちゃけクオリティとしては、
「宮川大輔さんが空港職員をしている」と感じるほどに宮川大輔さんでした。
ですが正直重要な役でもないのと、そこで一流声優さんを起用されても…って所なので全然アリです👍
過去作だとゴールデンボンバーの鬼龍院さんが負傷した兵士、歌広場さんともう1人誰かがパーティ会場のダンサー役で起用されていた気がします。
ぶっちゃけ他の映画もこれくらいのチョイ役での芸能人起用をしてくれた方が観てる人もストレス無しで観れるので是非見習ってほしいですね、、、orz
【許せない】
・MIB:インターナショナル
これは宣伝の時から大荒れでした……
吉本坂の46人が声を充てる&ヒロインの声に今田美桜さんというダブルパンチ
またその上、内容も酷くて火に油を注ぐ形になっていましたね………
芸人さんが吹替をすると事故るというのは“スー○ーナチュラル」で嫌という程分かったはずなのですが、歴史は繰り返されましたね…無念。🙏
・アベンジャーズシリーズ
これはファンほど永遠に声を大にして言ってるものだと思います。
色々挙げたらキリないので個人的に許せないのを挙げさせて頂きます。
ナターシャロマノフの声をアベンジャーズから米倉涼子さんが演じています。
ファルコンの溝端淳平さんなどは違和感はありますがまだ許せるんですよ、
ただ米倉涼子さんの吹替は年齢も声質もどうも脳内でマッチング出来ず……
劇場でアベンジャーズを観た時に声の不一致さに笑ってしまった記憶が昨日の事のように覚えてますw
どうかアイアンマン2の頃の声優さんに戻して……
上で挙げた作品で吹き替えた芸能人の方は別に嫌いではないんですよ(3Aとかの今田さんは良かったですし、米倉さんも凄いと思います)
ただ、“適切な作品ではなかった”という感じはします。
【許せなさ過ぎてもはや良い】
・シャザム
これは言わずもがな色んな意味で“神作品”になった伝説のヤツですねwww
「もしもザッカリーが菅田将暉の声になったら」というインフルエンザの時に見る夢を映像化してみた、みたいな内容のシャザムと真面目な字幕版のシャザム、2本観れるのはお得です!!!
・ウォンテッド
伝説にして最強、そして至高の吹替です。
DAIGOのDAIGOによるDAIGOのための吹替。
主人公の最初の気弱なところはDAIGOでもいけなくはない感じがしましたが、暗殺者として覚醒した後は汚れなき純度100%のDAIGOでした。
(その後、吹替したミッションインポッシブル:フォールアウトの吹替は違和感があるものの上手くなったなぁと感じました)
という事で、主に今年公開の映画で芸能人吹替の有り無しを分けてみましたがどうでしょうか?
吹替推奨派、否定派や皆さんの“許せなさすぎてもはや良い作品を教えてください!
来年もぶっ飛んだ芸能人の吹替起用、楽しみにしたいと思います!
という事でまた来年お会いしましょう……
皆さま、良いお年を、、、
おまけ
先日観た“ジュマンジ・ネクストレベル”のファーストサマーウイカさんと加山雄三さんの吹替なんですが、ウイカさんの吹替は小さい男の子的な声、
(具体的にいうとシンカリオンの時の佐倉綾音さんみたいな声)っぽくてよかったです。
加山雄三さんは登場時間的に言うと結構短い時間でしたが紛うことなき“加山雄三”の声で笑っちゃいましたw
映画観たら人生って不思議で難しいって思った話
意味深なタイトルとかにすると「病んでる?」って思われそうですが病んでません笑
あすとろでございます。
先日、ギャスパーノエ監督作品の
“エンター・ザ・ボイド”を鑑賞してほんのり感想書き綴りつつ思ったことがあったのでふらっと書きます
まずエンター・ザ・ボイドの内容をざっくり説明すると、「ヤク中でクスリ売り捌いて生活してる主人公、オスカーが死んだことにより霊体となり、歌舞伎町などの東京の街を彷徨う」という一見、中身ほぼ無いじゃん!みたいな内容。
だけどこれが映像や脚本など意外と深くて面白い。
(いかにもトリップしてるようなサイケデリックジャケット、結構ツボなんです)
本編でオスカーが離れ離れになった妹を東京に呼ぶためにお金を稼ぐんですけどそこで主人公の友人が「働くの?」ってオスカーに尋ねると「それは嫌だ、奴隷になるのだけはごめんだ」って答えてドラッグディーラーの道に進むんですよ、
ここで自分は「羨ましいな」って思っちゃったんです、やっちゃいけないのは重々分かってますけど笑
危ない道を進んででも会社、社会の奴隷にならずディーラーでお金を稼ぐ事を選んだって結構すごくないですか?
多分ほとんどの日本人の人が「仕事嫌だなぁ」とか「本当はあの仕事やりたかった」とか少なからず今の仕事に不満持ってる人が多いと思うんですよ。
手当とか社会保険とか完備してて安定してる“はずなのに”それに不満を感じてる。
方や一方は犯罪者として捕まるかもしれないけど、やりたい事やって小さい幸せを感じながら歌舞伎町の小さいアパートで細々と生活してる。
「幸せってなんだろう」ってより深く思うようになっちゃったんですよね、オスカーのたった一言で。
給料が高ければ幸せなのか、休みが多ければ幸せなのか、友人が多ければ幸せなのか、転職して環境を変えれば解決するのか、などなど考えて悩めば悩むほど雁字搦めになって苦しむだけなんですけどそれでも考えちゃうんですよね、本当馬鹿です笑
それ以外に死生観も考えさせられるんですけど、
「人が死ぬとその魂が体から離れその前に自分の人生がフラッシュバックし、魂が浮遊し始める。
そして光が見え始める、崇高な地へと続くドアが見えるにも関わらず多くの人はこの世に未練があって離れたがらない、そうすると“バッドトリップ”に陥る。」
というもの。
めちゃくちゃざっくり書いたんですけど、なんか分かるところが怖いんですよ
“死”は必ずしも幸せとは限らないっていうのが。
しかもその比喩的な例えを薬物で表現してるのがまた凄くないですか?
たまに「最高の快楽は死」っていう言葉を聞きます。
どんな薬物よりも、どんな娯楽よりも結局は人生最後の瞬間が最高の快楽なんですって(死んだことないから分からんけど)
「え、その最高の快楽のために苦しんで耐えてお金稼いで幸せかどうかも分からない未来に向かって生きるって訳分からんくね?」って思ったんですよ
めちゃくちゃハイリスクやんって
実際生きてて楽しい事ってめっちゃあるって思ってます。
同じ“映画”って趣味で繋がれたりとか、美味しいご飯食べたりとか、自分じゃ生み出せないような音楽や映像を観たり聴いたりと。
でも、最初から繋がれた訳ではないですし繋がれても疎遠になったり縁が切れたりする事ってあると思うんです。(進学で離れ離れとか仲良いフォロワーさんのアカウントが消えたとか)
わざわざ苦しまないと楽しさを味わえなかったり、幸せの後は不幸が訪れたりとか「なぜハードモードに切り替えるん??」って思うんです
仕事の環境に慣れなさ過ぎて入社3ヶ月で辞めてそこから病んで廃人になった事があるんですけどその時に“死ぬほど苦しい”って沢山思いました
まさにバッドトリップですよ、
だけど友人の協力だったり意地で抜け出したその後の経験は“めちゃくちゃ楽しい”ってことを沢山味わいました
グッドトリップってやつです
ふと思い返した時に「どっちも一種の麻薬だったんだな」って思いました
バッドトリップも一生は続かない、グッドトリップも一生は続かない、どっちも“続ければ”終わりはないんだなって
その時にギャスパー監督の言い回しというか表現が凄い染みたんですよね、生死すら比喩しちゃうところが。
めちゃくちゃ話逸れたんですけど、人間って生きたいって思うけど、心の底から苦しくなったら「死にたい」って思う人は思うんです、
本当は誰もが味わいたくないはずなのに誰もが味わいたい麻薬なんです、不思議ですよね
なんか宗教みたいな文になっちゃった、やばい
たかが映画1本観ただけなんですけどね、揺さぶられてますね笑笑
こんな訳分からん話を最後まで見るような人はいるか分からないですけど、見てくれたらありがとうございます笑orz
めちゃくちゃ感情のままに書いたんで支離滅裂な文だったと思いますが今度はちゃんとしたやつ書きます!!!!!
【映画】“ターミネーター:ニュー・フェイト 感想” 出会って2秒で戦い
どうも、あすとろでございます。
今回は「3以降の続編って…醜くないか?」でお馴染み(ではない)、ターミネーター:ニュー・フェイトのご紹介でございます!
監督:ティム・ミラー
脚本:デヴィッド・S・ゴイヤー
ジャスティン・ローズ
ビリー・レイ
製作:ジェームズ・キャメロン
デヴィッド・エリソン
出演:リンダ・ハミルトン
アーノルド・シュワルツェネッガー
マッケンジー・デイヴィス
ナタリア・レイエス
ガブリエル・ルナ
ディエゴ・ボネータ
【ストーリー】
人類滅亡の日である「審判の日」は回避されたが、まだ危機は去っていなかった。メキシコシティで父と弟とごく普通の生活を送っていた21歳の女性ダニーのもとに、未来から最新型ターミネーター「REV-9」が現れ、彼女の命を狙う。一方、同じく未来からやってきたという女性戦士グレースが、ダニーを守るためにREV-9と壮絶な戦いを繰り広げる。何度倒しても立ち上がってくるREV-9にダニーとグレースは追いつめられるが、そこへ、かつて人類を滅亡の未来から救ったサラ・コナーが現れる。
というもの。
本作、アメリカでは少し早く11/1に公開されその時の評判が「ターミネーター:ニュー・フェイト、早くも大コケ確定か?」みたいな見出しでめちゃくちゃ不安になりながらも行ってきましたよ
個人的に先日レビューした「CLIMAX」「ブライトバーン」「ゾンビランド・ダブルタップ」「KIN/キン」が11月の目星でしてターミネーターは公開してある程度落ち着いてからでも良いかな、くらいの期待感だったんですよ。(新○動とかがアレだったもので…)
で、いつもお世話になってる新宿バルト9で映画オールしていたところ「あれ?この時間帯なら丁度良くね?」となり案外早々に鑑賞出来ました()
ということでレビュー行きます!
※下記に一部、ストーリー的なネタバレに触れている箇所がございます。閲覧の際はご注意ください※
という事でまずニューフェイトの良い点から
・圧倒的アクション
監督は今や売れっ子のティムミラーということでやはりアクションは凄かったです!
映画開始10分くらいでバトルをおっ始めてあっという間に掴まれましたね
(良い意味で)気持ち悪いほど追いかけてくるREV-9は不気味さしか無かったです、本当に…
最後まで割とダレることなくハラハラして楽しめましたしT-800vsREV-9の輸送機デスマッチは本当に痺れました…
どんどんシュワちゃんのボディがボロボロになっていくけど変わらない頼もしさはシュワちゃんでしか出ない味でしたし、白髪髭もいぶし銀感じるカッコよかったです!
・豪華新旧キャスト
何といったってリンダハミルトンですよ!!!
「サングラスと銃はリンダにとって最強装備だな」って感じました笑
そしていぶし銀シュワちゃん、この二人だけでもう約束された勝利ですよ💪
そして強化型兵士のグレース役にマッケンジーデイヴィス、今回の敵役REV-9にガブリエルルナと新キャストも見劣りする事なくめちゃくちゃ強カッコよくて最高でしたし終始追われるダニー役のナタリアレイエスも“大人しさの中にある強さ”みたいなのもしっかり感じれました
個人的にREV-9の絶望的なほど追いかけてくる姿は恐怖を通り越してもはや格好良さを感じました笑
しかも普段は写真を撮るのも快く応じてくれるくらい良い人らしく益々好感度が上がる…
(劇中だとこんなに怖いのに)
・意表を突く脚本
「3,4,新起動の3本を黒歴史にしてでも作る続編」ってどうすんだろう…って思ったんですけど開始5分でPart2で必死に生き延びたジョンが射殺という衝撃なスタート。「まあ、そうするしかないよな笑」とも思いましたが()
でもそのおかげ?でそれぞれのキャラの信念だったりは割と腑には落ちました
サラはジョンの代わりになるダニーを守る。
グレースはリーダーとなったダニーに救われたからこそ今度は恩返しする。
T-800ことカールはジョンを殺した事により感情が芽生えて償いのために共闘する。
と、各々違う信念を持つものの根本は同じ気持ちで動く流れは良かったです。
特に“T-800がシンギュラリティに達した”っていう流れは個人的に好きでしたね
今の時代らしいというか、T2公開当初に「シンギュラリティ」って言ってもはて?ってなるだけだと思いますが多方面で“ロボットが感情を持ったら?”っていう題材を扱って作品が生まれてる2019年だからこそ割りかしスッと落ちるというか、面白いなって思いました
(でも感情のないロボットが子供1人殺してシンギュラリティ起こしたら未来で戦争なんて起こらなくね…?とも思いましたがそこは心に秘めておきます)
個人的にイマイチに感じた点
・追う追われる流れ
どうしても“ターミネーター”って作品の性質上、か弱い人間が無感情の殺人マシーンに追われる構図になってしまうんですよね。
「ターミネーター好きで全作品観てます!」って方だと新鮮さは感じにくいと思います…
・そもそものストーリー
上でも触れましたが“実はT2の後もターミネーターが送り込まれててジョンが殺されました”というストーリー
T2が一番好きと感じてる人は何となく気持ちを踏みにじられるかもしれないなぁと感じました
それがあるお陰で物語が進む反面、ある種Part1,2で積み上げたものもほぼフラットになるので賛否は分かれるかなと思います。
という感じで自分が観た感想はこんな感じでした!
個人的には全然ありだと思う正統派続編でしたね、こういう感じで話が続いていくのは仮面ライダージオウで鍛えられましたので…笑
という事で今回はこの辺で、
またいつかのレビューでお会いしましょう……
オマケ
REV-9役のガブリエルルナなんですけど、実は輸送機戦の時に肋骨が折れたけど撮影続行したっていうニュース見て「マジモンのターミネーターやんけ…」ってなりました笑
(撮影の時はアドレナリンと鎮痛剤で騙し騙しやってたらしい)
https://theriver.jp/new-fate-luna-fractured/
【映画】“CLIMAX 感想” ダンサーは踊りながら堕ちて行く……
イヤホンで音楽聴くと耳の中、かゆくなりがち
どうも、あすとろでございます。
せっかく文字数気にせず自分の好きな事を書ける場ってことで映画の感想も書いていこうと思います〜
で、「初めて感想を書き綴る映画何にしようかな…」って考えてた訳です。
そしたら…あるじゃないですか!今月公開したどヤバイ映画が!
しかも個人的に今年の映画トップ3に入るくらい最高でお気に入りの映画なので丁度いいかなと笑
って事でちょいとレビューします!
CLIMAX(クライマックス)
監督:ギャスパーノエ
脚本:ギャスパーノエ
制作:エドワール・ヴァイル
リシャール・グランピエール
ブラヒム・シウア
出演:ソフィア・ブテラ
キディ・スマイル
ローマン・ギレルミック
ソウヘイラ・ヤケブ
クロード・ガジャン・マウル
ジゼル・パーマー
テイラー・カッスル
テア・カーラ・ショット
【ストーリー】
1996年のある夜、人里離れた建物に集まった22人のダンサーたち。有名振付家の呼びかけで選ばれた彼らは、アメリカ公演のための最終リハーサルをおこなっていた。激しいリハーサルを終えて、ダンサーたちの打ち上げパーティがスタートする。大きなボールに注がれたサングリアを浴びるように飲みながら、爆音で流れる音楽に身をゆだねるダンサーたち。しかし、サングリアに何者かが混入したLSDの効果により、ダンサーたちは次第にトランス状態へと堕ちていく。
というもの。
実はギャスパーノエ作品初体験がクライマックスだったんですが、びっくりするくらい世界観に入りやすくノッて堕ちていったなって感じでしたw
でもおかげでエンターザボイドとかアレックスに興味持ちました。
という事で感想ですが、
め ち ゃ く ち ゃ お も し ろ い ! ! !
R18って事でちょっと身構えてたんですよ、(最後に観たR18指定の映画がハウスジャックビルトだったので)でもその身構えをスルりと抜けて脳と心に訴えてくるこの映画、ヤバイ。
直接的なグロやゴア描写がある訳でもない、性描写だらけでもないのにここまで恐ろしく描けるのだなぁと感服しましたね……
良い点と悪い点を言おうと思ったんですけどある意味、この映画が嫌いな人からしたら好きな人の良い点が悪い点なので思ったままの事を書きます()
なるべくネタバレ無しで書きたいと思います。
1,圧倒的なダンスシーン
最初30分くらいのダンスシーンを観るだけでも1,900円払う価値ありますよこれ笑
セルヴァ役のソフィア・ブテラ以外演技経験無しのプロダンサーというもの。
しかも元々はソフィア・ブテラもダンサーから女優になったのでキャスト全員ダンスに長けているようなものです、2日間丸々かけて撮影した冒頭のダンスシーンは本当に凄いです。
隅々まで見渡せないのが本当に残念に思えるくらい凄いです。
ほぼ演者がダンサーですが演技的には申し分無いです、というか“ダンサーの打ち上げってこんな感じなのかな”というくらい良くも悪くも生々しい演技が見れたのと、ある種ダンスがメインなので踊りが本業の人がやるからこそ違和感なくしっかり表現していたので演技面では心配しなくても全然問題ないです!
興味あるけど足を伸ばさないと上映劇場が無い方、「DVDで良いかな」って思ってる人は音響、映像共に整備されてる映画館で観て欲しい……!
2,完璧な音楽チョイス
ダンスシーンやトランスシーンに華を添えてるのは間違いなく音楽でした。
というかこの映画の凄みの後押しは音楽がしてくれていたと改めて感じます。
予告編からも流れていたセローンの“Supernature”や打ち上げ開始と同時に鳴り響くパトリック・ヘルナンデスの“Born to Be Alive”、ダンスバトル中?のキディ・スマイルの“Dickmatized”などダンス中の音楽はとことん盛り上げて、トランスに入った後はトーマ・バンガルテルの“Sangria”やダフトパンクの“Rollin’ & Scratchin”などでとことんトリップさせる。
音楽好きな自分としては目も耳も幸せでした……
3,観客も無事では帰さない映像
まず映画はエンドロールから始まります。
“他の作品でもそういうのはある”とは聞いてましたが、「これか…」となりましたね笑
そしてインタビューシーンからのダンスシーン、
そこから長回しの打ち上げシーンへと移るんですがカット数が本当に少ない、多分片手で収まる程度じゃないかなと思います。
そしてトランスし始めてからの「これでもか!」と言わんばかりの傾き、
以前見たレビューに“撮り方が雑”みたいな感想を見たんですが、苦手な人はとことん苦手だと思うんですけどそこがトランス状態を上手く表せてると感じました…!
ましてやノーカットで映像が続くのでより“自分がトランスしている”って感覚になりやすい最高の手法だと思いました。
(あと自分は渋谷観た際にサングリア風ソーダという物があったのでそれを飲みながら観てたら「この中にLSD入ってるんじゃないか…?」的な思考になったのでこれも擬似トランスできた要因だと思ってますw)
あとは、とある理由で室内の電気がショートして非常用の赤い電気に変わるんですけどその室内がとにかく暗い!赤で絶妙な怖さを表現!響く阿鼻叫喚!地獄!って感じで素晴らしかったです笑
全員堕ちるとこまで堕ちた時に切り替わる照明もタイミングバッチリで、“あえて”鮮明に映さないで声だけ聞こえるみたいな状態にする事で地獄を視覚だけじゃなく肌で感じれました!
↓イメージこんな感じ↓
という事で長文でたらたらと書いた感想でしたが、どうでしたでしたか?(映画の良さ伝わったかな…)
総括としまして、
・音楽、映像、光全てが完璧に揃ってる映画!
・前半のダンスシーンだけでも観る価値有り!
・怖いもの見たさ、気になってるけど…って人は観て損は無し!是非観て!
という感じでございます
また他の映画とか観たらレビュー書くかも
という事でまたいつかのレビューでお会いしましょう……
オマケ
最近有名人が薬物騒ぎで逮捕されてる中、CLIMAXの公式Twitterが下記のように呟いてて声出して笑っちゃいましたw
個人的にここ最近の宣伝の仕方の中で1番好きですww
はじめまして、はじめました
はじめまして、あすとろと申します。
映画が好きで創作した脚本とか載せるために開設してみました
以後、お見知り置きを…